ロボット、AI、IoT、MtoM、エネルギー、配送・・・。
次々に来る産業の波。

波が来てから参入する企業も多いと思いますが、運良く波に乗ることができた殆どの企業が、

 ・自分達の時代がやってきた。
・光が当たった。

と、感じていると思います。

宝くじに当たったような運か、幸運の女神様の訪問を感じているかと思います。

波に乗る事ができた企業の殆どは、もともと自社の専門領域か、資金力のある企業でしょう。

 ・もし、次に来る産業の波を先読みする事が出来たら・・・。
・時間が有れば、もっと違う形での戦略が組み立てられたのではないか。

と思う企業も多いはずです。

しかし、次の産業を先読みする事は、技術的に可能です。
向き、不向きがあるかと思いますが、「 技術 」という事は、習得が可能という事です。

マーケティングは私の専門外なので、「 こうすれば近未来を予測する事は可能です。 」という手法もあるのかも知れません。
しかし、次世代の技術経営をマーケティングで予測するのは、少々困難であると感じています。

マーケティングは、現在・近未来の産業、市場を解析する事は出来ますが、技術経営に必要な時間軸は、さらに1歩先の未来を読取る技術です。

「 解析が出来る。」と言う事はデータがある。と言うことですが、技術経営に必要なのは「 無いものを見つける技術 」です。

 ・「 あったらイイね。」
・「 そんな事できる訳ないじゃん。」

と、言われてしまう、世間の常識とは異なる市場を見つける技術が必要です。
ただの夢物語ではない、事業に繋がるビジネスシーズです。

さらに、技術者に「 何かアイデアを出せ!」と言っても、通常は出てきません。
マーケティングはもちろん、経営戦略を学ばせても無理です。

なぜなら、時間軸が異なるために、戦略そのものが変わってくるからです。

次に来るビジネスシーズを予測できたとしても、直ぐに着手して良い物と悪い物があります。
プロジェクトとして着手するタイミングにも配慮が必要です。

時代を先読みしすぎると、市場の成熟までに時間がかかりすぎて資金繰りに苦労したり、業界は立上っても、求められるものが変わってしまう事があります。

早すぎず、遅すぎない、タイムマネージメントが時代の波に乗るコツです。